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鍋焼きうどんを鍋割山に求めて [山歩き(日帰り)]

今回は、丹沢の鍋割山に行ってきました。

GWはどこに行こうかと考えている時に、鍋割山の名物の鍋焼きうどんを食べてみたくなりました。
鍋割山への道は大変なロングルートで標高差も大きく、自分には決して気楽に行けるお山ではありません。
それに向けて備えてきたわけでもなく、今シーズンもまだリハビリ中という程度。
去年の同じ時期には隣の塔ノ岳に登っており、下りの大倉尾根ではかなり参りました。
今回もそれぐらいは覚悟しなければならないかも。

 

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とは言えいちおういろいろ考えてくので、割と何とかなるだろうという気もしています。
ルートは、今回は大倉尾根を登りで使い、下りは二俣へ一気に下って長い林道を歩く道にしました。
去年と同様大倉尾根を下れば経験済みなぶん有利とも言えるのですが、あのものすごく長い下りを楽しく下れる自信がありません。
逆周りであれば、余力のあるうちに下りを済ませることができ、あとの林道はただふつうにくたびれるだけです。

持ち物では、いつも持っていくマクロレンズを置いて、ズームレンズ1本だけにします。これで600g軽減。水1本分以上です。
水の用意は1.5L。大倉尾根には何件もの茶屋があるので、途中でいくらでも補充が利きます。
この日は気温が高めということもあり、むしろ意識して水分の摂取を多めに心がけるようにします。
身体のミネラルのバランスのためには、ただの水よりもスポーツドリンクを重視するべきとのこと。
そうそう食塩も持って行こう。

先日、通りすがりのおばさまが「大倉尾根の登りだと、途中で何か食べないとエネルギー切れで身体が動かなくなる」とか言っているのが耳に入ったので、おにぎりやハイカロリーのケーキなども用意。
ダメ押し用にエネルギーチャージのゼリー飲料も買っておきます。
ツムラのあれも2服ポケットに。

 


 

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塔ノ岳のときはまだサポートタイツを持っていなかったし、効いてるのかどうかわからないけどなんとなく効いてそうな気もするし、ルートと装備面でこれだけ前回との違いがあるのだから大丈夫でしょう。

さて出発。
登山届を書いて身支度をし、大倉尾根のほうへと歩き出します。

 

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はじめから息を乱さないようにゆっくり登ります。どんどん抜かされます。歩きやすくて広い道なので楽です。

道端には花が多いのも楽しいです。

歩行距離16.5km、標高差1100m、コースタイム6時間45分。
でも最後の平坦な歩きを除けば5時間かそこらか。本仁田山がちょっと長い程度だと思えなくもありませんかね。

 

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お、富士山がきれいに見える!
この時期は霞みやすいのであまり期待はしてませんでしたが、こいつはいいぞ。

 

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途中の茶屋、堀山の家。
前回は、ここまで下りてきた時にはけっこうへろへろになってたなー。
延々と続く階段の下りが厳しいんだよなー。
ここまでに、おにぎりひとつとドーナツ半分、おせんべいなどを消費しました。
スポーツドリンクも1L近く飲んでいます。その分水はほとんど飲んでません。いつもは半分以上が水なのですが。

 

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茶屋の脇に、濃い紫のスミレが咲いてました。
ニオイタチツボスミレ…じゃないな。アメリカスミレサイシンぽい。

 

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コケリンドウ。
こうゆうのを撮る時には、お花だけじゃなくて葉っぱとか横からとかも撮っておかないと同定ができません。

このへんからは周囲が開けて日当たりもよくなってきました。
大倉尾根がバカ尾根とも呼ばれる所以の長い登りをゆっくり登ります。

 

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花立山荘でも休憩してアクエリアスを購入。400円。
トイレも多い道なので遠慮なく飲みます。トイレ100円。
足がつるのは水不足とミネラルのバランスが関係しているという話です。
ドーナツとおにぎりの残りも食べよう。

 

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サクラもきれい。
本当にいい天気だなー。
と言ってもかんかん照りに暑い、というほどでもなくて、楽しく登れています。

 

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うーん?純白のスミレです。
帰って図鑑を見ると、マルバスミレともヒカゲスミレともちょっと違う…。
シロバナタチツボスミレのようです。

大倉尾根を登りきりました。さほど消耗せずにすんでるぞ。
塔ノ岳へはここから30分足らずで山頂ですが、今回は鍋割山に直に向かいます。
今日の行程の最高地点に既に近く、あとの道は全体としては下りになるはずです。

 

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う。向かいのてっぺんに小屋が見える。あれが鍋割山だ。
なんかまだまだ遠くに見えます。すごい下ってすごい登るし…。
がっかりするようなアップダウンがしばらく続きます。

 

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ついたー!やっぱあれから15分くらいしかかかんなかった。

山頂では大勢の人がシートを広げてお昼にしています。
自分も適当な場所にザックを置いて、小屋の列に並びます。うどん♪うどん♪

小屋の一番奥の受付の用紙に名前と数量を書いてからいったん外へ出ます。
30~40分待ちだと言われました。もう正午近い時間だからなあ。

 

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小屋から出たら、行列がものすごいことになってました。
自分はまだよかったほうだった。

さて、自分もシートを敷いて寝っころがります。
晴れた広い山頂で、帽子を日除けにして仰向けになってるとすごく気持ちいい。
あっという間にいい時間になったので、また小屋に入って呼ばれるのを待ちます。
小屋の中は大混雑なので、呼ばれて取りに行くのにもひと苦労。

 

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うどんー!
ついに、鍋割山名物の鍋焼きうどんです。
お汁はどちらかというとあっさりめ。
かぼちゃの天ぷら、きのこ、玉子が最高です。
ずぞぞぞ。全部飲み干します。

 

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食べ終わった器を返しに行くと、向こうからお兄さんが両手にうどんをひとつづつ持って出てくるところでした。
うどんを持ってるほうが優先なので脇によけて通るのを待ちます。
お兄さんがバランスを崩し血の気が引いたその瞬間、左の列に並んでいた女の子と、右に座って待ってた女の子が同時に手を差し出しうどんを支えました。あっぶねー!危うく大惨事になるところでした。

 

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さて、のんびりしてから下山することにします。
1000mの下りは楽ではないので慎重に。
下からはたくさんの人が、息も絶え絶えに登ってきます。

 

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わりとあっさり沢沿いにまで下りてきました。
水の流れる中をちゃぷちゃぷ歩きます。
まだ新しいトレッキングシューズが頼もしい。

 

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橋。トランポリンみたいにぼよんぼよんしてて楽しい。
橋の嫌いな自分ですが、ここらのはしっかりしているし高くもないので、問題はありません。
もうこの先は平らな道です。どうやって来たのかは知りませんが、強そうな自動車や工事用の車両が止まっていたりもします。
バス停までは約4km。

 

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ホタルカズラ。青紫と赤紫が並ぶのはきれい。

道の表面を水が流れている箇所がまだ何箇所もあります。
丹沢はヤマビルが悪名高く、そろそろ目撃情報も出始める季節です。
いちおう気をつけましたが、それらしい姿は見ずにすみました。

長い林道をひたすらひたすら歩きます。
日陰が多いし川沿いなので、たいして暑くはありません。
なっがいなー。

 

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文明だ!帰ってきました。休憩を含めて8時間の行程でした。
この靴で歩くのは3回目。これだけ歩いて靴擦れにもまめにもなりません。いいなこれ。

飲んだ水は、500mLのペットボトルで水1本とアクエリアス3本弱。
出発前に買った水と山頂で買ったアクエリアスは未開封のまま持って下りてしまいました。
無駄と言えば無駄ですが、この天気で長い道では余裕を持つに越したことはありません。

冬のサボりからのリハビリも、これならもう充分でしょう。
これからの季節、いろいろなところに行けそうです。

 

 


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コメント 7

JUN

大倉バス停は人が一杯ですね。
名物の鍋焼うどんいいですよね。
私もお鍋かオヒルさんにでも出かけたくなりました(ノ∀`)ペチョン
by JUN (2014-05-11 23:01) 

ひさみね

さすがGWということで、家族連れもたくさんでした。
丹沢だと、空気の澄んだ日に檜洞丸をもう一度歩いてみたいです。
by ひさみね (2014-05-12 00:21) 

長濱純奈

初めまして。
わたくし、BSフジ【極皿】というグルメ番組を制作しております、長濱と申します。突然のご連絡失礼いたします。

現在、当番組では「鍋焼きうどん」をテーマに制作しており、鍋割山荘の鍋焼きうどんもご紹介させていただいているのですが、「実際に鍋割山を登った人の声」として、ひさみね様のブログ写真やコメントを一部番組内で使用させていただけたらと考えております。

突然のご依頼で大変恐縮ですが、ご検討いただけたら幸いです。
お返事お待ちしております。何卒よろしくお願い申し上げます。

by 長濱純奈 (2017-01-30 12:48) 

ひさみね

長濱さんはじめまして。
鍋割山の鍋焼きうどんは、ふだん山登りをされない方にも知られているほどの人気だと聞いております。
私は食も登山も素人同然で、見当違いなことも書いているかもしれませんが、問題のない形であればお使いください。
どうぞよろしくお願いいたします。
by ひさみね (2017-01-31 00:18) 

米山 大貴

初めまして私、日本テレビで「気になるお客サマ」という番組を担当しております。
今回当番組で鍋割山の鍋割山荘のお父さんを紹介します。
そこで、鍋割山荘も紹介したいと思っていまして、山荘の写真を探しています。
もしよろしければ、「ひるねおひるね」様のブログに載っている、
山荘の前に行列になっているお写真を当番組で使用させていただきたくご連絡しました。
お手数おかけしますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

by 米山 大貴 (2017-07-29 12:07) 

ひさみね

米山様
承知しました。
つたないスナップではありますが、問題のない範囲でご使用いただければと存じます。
よろしくお願いします。
by ひさみね (2017-07-30 14:57) 

米山大貴

お世話になります。
お返事ありがとうございます。
お写真の方、使用させていただきます。

by 米山大貴 (2017-08-01 15:39) 

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