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秋晴れの2000mハイキング 大菩薩嶺 [山歩き(日帰り)]

今回は奥秩父の大菩薩嶺に行ってきました。

大菩薩嶺は日本百名山のひとつで、お手軽ながらも素晴らしい眺望が楽しめるお山です。
標高は2057m。1600m近くまではバスで行けるので、単純な標高差としては高尾山とそう大差ありません。
とは言えこの時期は気温が0度近くまで下がることがあり、稜線上で風に吹かれるとかなり寒くなることには注意が要ります。

 

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今回は、かたわらさんとめかぶさんの3人です。
かたわらさんは最近歩き慣れてきているのに加えて装備も充実してきているので、もはやウィダーインゼリーだけで生きている男ではありません。
めかぶさんは剣豪で酒豪で毎日ジョギングもしている人なので、もしも遭難したら助けてもらうことにします。前の晩は飲みもせず徹夜もせず遅刻どころか30分前に着き、必要な用意を完璧に持ってきていたことに感動しました。

天気予報は1週間前から晴れ予報。気温もさほど低くはならなさそうです。これは期待できるぞ。

 


 

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駅はさすがの大行列でしたが、バスも積み残しなく出たようです。
40分間振り回されて上日川峠に到着。
ロッヂ長兵衛の前にリンゴが売ってたので、ひとつ買ってから出発です。

 

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出だしは緩やかな登りです。紅葉した木々の間を歩きます。
やっぱり日の光が当たってるときれいだなー。
既に標高が高いので、ペースを上げすぎないように気をつけます。真っ先についていけなくなるのは自分なので。

 

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福ちゃん荘も大賑わい。
めかぶさんは馬刺しが気になって仕方ありません。もうめかぶさんだけ泊まってけ。
ここから先は道が山っぽくなってきます。ふーふー。
途中、紫色のリンドウの花を1輪だけ見つけました。まだ先にもあるだろうと思ったらそれだけだった。

 

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傾斜が緩んだ道の左手が少し開けました。甲府盆地と南アルプスの山々です。
足を止めて見ていると、後からやってきた人たちも景色を見て歓声を上げます。

 

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登りがきつくなりだしたところで後ろを振り向いてもらいます。
ふじさーん!
「上についてからでも見えるんですか?」ばっちり見えますよ!
雲が湧いてこなければですけど… 下山を始める頃にはどうだかわかりませんが、予報ではまだしばらくはもつはずです。

尾根に出る前には急な岩場の登りが待ち構えます。
かたわらさんは油断すると急坂を駆け足で登り始めるので、ついていけるくらいのペースを保ってもらいます。
頭上にたくさんの人が立っています。きっとあそこは展望スポットだ。

 

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みんな写真を撮りまくってます。
山々が青白くかすみながら折り重なっていく様子がきれい。
写真もいいけど、絵だとこの気分を織り込んで表せるのがいいよねーと、お絵描きが好きな3人。
さてあとひと息だ。

 

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ついたー!
主稜線上で展望の得られるうちでは今日の最高地点、雷岩です。
なんかテレビみたいのがいるなー。

バスの混雑もあって出発が多少遅れましたが、標準コースタイムに近いペースです。
せっかくなので山頂に行きましょう。
雷岩の根元にザックを下ろし、身軽になって樹林の道へと入ります。

 

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はい山頂。
道の途中の標識がなければ通り過ぎてしまいそうな場所です。
ちょろっと見たらすぐ引き返します。
雷岩でお昼にしましょう。

 

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あっはっは、カップ麺がぱんぱんに膨らんでます。
標高2000mでの気圧はおよそ800hPa。地上の8割しか空気がありません。
ミニのカップ麺におにぎり、それにリンゴをみんなでかじります。山で食べるリンゴの果汁のあまずっぱさは最高です。
めかぶさんは、お湯で作るチャーハンを持ってきてました。これもおいしい。自分も次は買ってみよう。

 

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去年同じ時期に来た時には風が冷たくてすごく寒かったのですが、今回は暖かくて過ごしやすかったです。フリースも着なかった。本当についてるなー。
ごはんを食べ終わったところで荷物を背負いなおして出発です。
富士山と、もやをたたえる甲府盆地、それに壁のように連なる南アルプスの山々を見ながら歩きます。

 

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見晴らしのいい稜線の道。
今日来た人はみんな幸せ。

 

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右奥に、すーっと裾野が伸びた八ヶ岳が覗いています。
その右手前に角の生えた山がありましたが、金峰山の五丈岩じゃないでしょうか。
いっちばん奥にかすかに見えるのは、北アルプスの乗鞍岳だそうです。

 

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賽の河原。昔はここが大菩薩峠で、遭難が多かったそうです。
めかぶさんはそうゆう歴史系がお好き。
ここにもテレビの人がいました。

 

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午後からは雲が多くなってきましたが、富士山はずっと見えていました。
大菩薩湖の湖面がきらきら光っています。
かたわらさんは自分の倍も写真を撮りまくってました。どんどん撮って下さい。

 

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介山荘が見えてきました。
あそこが大菩薩峠です。
最後の急な岩場を下ります。

 

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到着!
ここまで来ればあとはもう楽な道です。
小屋ではミルクのアイスキャンディを頂きました。小さな男の子がふたり、ちゃんとお店番をしていました。

 

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バスの時間もあるので、下山を始めます。
下り道はとても歩きやすい歩道です。
下るにつれ、また紅葉の中に入っていきます。
葉が正面の日の光を透かしててきれい。

 

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今日は本当にいい天気でよかった。
天気予報サイトを3つも4つもチェックする日々からもこれで解放されます。
風がほとんどなくて暖かかったのも助かりました。
大菩薩嶺は、特別な危険もなくて、多少困ったことになってもルートの短さと小屋のおかげでどうとでもなるお山です。
それでこの展望の尾根歩きが楽しめるのですから、山歩きを始めようとする人には最適です。

 

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バス乗り場まで戻ってきました。
空の感じがとても秋っぽくて、みんな見上げていました。

 

紅葉はこれから次第に標高の低いところへと移っていきます。
もうちょっとしたら近所のお山でも、紅葉と澄んだ空気を楽しめるようになるでしょう。
今回もいい山歩きでした!

 

 


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