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昔なじみとヤマノススメ 三ツ峠山 [山歩き(日帰り)]

今回は、だるたさんと一緒に三ツ峠山に行ってきました。

だるたさんとは10年以上前からの知り合いで、こっちにいた頃はちょくちょく遊んだりしていました。
GWに甲府に出てきて三ツ峠山に行くとのことで、自分もご一緒させていただくことになりました。

三ツ峠山は河口湖の北東、標高1785mのお山です。
コースによっては比較的気軽に登ることができ、富士山の展望がいいことで知られています。
アニメ『ヤマノススメ』で登られたこともあって、訪れるファンも多い様子。

大月駅でだるたさんと合流し、富士急行線で三ツ峠駅へと向かいます。

 

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おおっ、車窓から富士山がきれいに見える!
この天気が続けばいいんだけど…

予報では、この日は前線の影響で天気が崩れると見込まれていました。
午後になるにつれて雨が降る可能性が高まり、また朝歩き出す頃にも雨の予報があります。
上では風が強く吹くようです。

地図や予報を見ながらさんざん考え、今回は三ツ峠駅からの表口登山道を登ることにしました。

表口登山道は歩行距離が長く標高差も大きいのですが、他のルートでは交通手段の都合上スタートが遅くなるので、山頂に立つ時刻は大差ありません。
駅からタクシーを使って最初の1時間半の車道歩きをパスすることで、天候の悪化に先んずる目論見です。

下りも同じ道を引き返す予定。
山頂には小屋が数件ありますし、天候が悪いようなら裏口登山道を安全に短時間で下ることも可能です。

 

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三ツ峠駅到着。
ヤマノススメのパネルが出迎えてくれました。
同じ車両に、あおいちゃんのと同じメーカーの似たザックを持った人がいて、てっきりその人もここで下りるのかと思ったら違いました。

だるたさんも以前からアウトドアはやられているのですが、登山装備をそろえ始めたのはこのヤマノススメがきっかけのひとつっぽいです。影響力あるなあ。

 

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あれが三ツ峠山じゃないですか?「そうみたいですね」

雨が降っていなくて助かります。最初から降るのと最後に降るのとではずいぶん違う。
たとえ一日中降ったとしても、装備のチェックになるからいいかとは思ってたのですが。

呼んでおいたタクシーに乗って、歩いたら1時間半の道をわずか数分。

 

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達磨石の登山口へ到着。
アニメのとおりの場所だ。

準備運動をしてから出発です。
タクシーでかなりズルをしたとは言え、ここから山頂まではまだ3時間、標高差800mの登りです。
実際に会うのは10年ぶりくらいになるだるたさんと、おしゃべりをしながらゆっくりと歩きます。

 

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股覗き。
二股に分かれた幹の間から覗くと、それはそれはきれいな…

別に覗かなくても、富士山がとてもきれいに見えます。

 

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アケボノスミレ。今年初めて見ました。こういう色のスミレはなかなかないです。葉っぱもくるんくるん。

体力自体はだるたさんのほうが自分よりもずっとあるので、自分のペースに合わせてゆっくり歩いてもらいました。
1kmで400m登る急登ではあるのですが、道がいいこともあってそこまできつくは感じません。
駅からの歩きならこうはいかなさそう。

 

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八十八大師。
作中で出てきた場所を辿る道です。
計画では特別これを重視したわけではなく天気と時間の都合上こうなっただけなのですが、やっぱり楽しい。

 

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おっ、これだー。
高所恐怖症のあおいちゃんが通過に苦労した箇所です。
確かにこれは嫌だろうな。
自分的には、この先の傾いた木の橋も嫌。

 

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森のエビフライ。
リスが松ぼっくりをかじった食べ残しです。
前から見たいなと思ってた物で、ここらへんは松ぼっくりがおいしいのか、たくさん落ちていました。

山頂まではもうすぐ。

 

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三ツ峠山には、開運山、御巣鷹山、木無山の3つのピークがあり、山頂部には山小屋が数件と目立つアンテナ施設があります。
天気はどうやらまだもっていそう。
四季楽園の前を通って、最高点である開運山を目指し、木の急な階段やアンテナの前の滑りやすいざらざらを登っていきます。

 

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よいしょよいしょ。もう少し。あともう少し!

山頂部はさすがに風が強くなってきました。帽子が飛ばされそうです。

 

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ついたー!すごいよ景色ー!
びょおおお。
山頂に着いた瞬間、砂で目つぶしを食らいました。

山頂ってこんなに狭かったんだ。絵や写真で見るのと自分で行くのとはやっぱりまた違うねー。
下りよう。風が強くてたまりません。
富士山は見えませんが、ふもとのほうや丹沢方向はそこそこ見えています。
天気が悪いというより、切れ切れの雲が部分部分にかかっていて、今はここが雲に突っ込んでいるような感じです。

 

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昼食も持ってきてはいるのですが、せかっくなので四季楽園でラーメンをいただきました。おいしい。
ゆっくり登ってきたと言っても休憩込みでコースタイム通りと、計画に対しても余裕のある時刻です。

 

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四季楽園の前で、フランクフルトと草餅をお子さま2人で売ってました。
なんて卑怯な… もちろん買わせていただきます。
てかこの山頂、ジュースやビールの自販機があるんだ。

 

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この場所では風はそんなに強くなく、ところどころ青空も覗いています。
木無山の見晴らしのいいところに行くと、富士山もかっこよく見えました。

さて、天気がもっているうちに下りましょうか。
雨が降り出してもいいように雨用の帽子と薄手のウインドブレーカーを着て歩き出します。

 

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屏風岩の断崖絶壁。
来る時もクライミングをしている人たちがいました。おお怖。

時間が早いせいで登りではあまり人には会いませんでしたが、下り道ではたくさんの人とすれ違いました。
こんな日だし、どちらかというと地味目なルートかと思ったけど、やっぱり人気の山なんだなあ。

連休だけあって、若い人を中心にいろんな人がいました。
綿のシャツにジーンズの人、でかいペットボトルの底を尽きかけたのを片手に持った人、ムヒの大きなスプレー缶をザックに挿した人。
お昼を回っているのに、上まで3時間かかるこの道をまだ登ってくる人もいます。
みんな元気だなあ。雨が降ったら大変そうだけど、この山ならどうとでもなるかな。

と言うか雨が降るどころか日差しがけっこうあります。
風も、開けた頂上部以外はほとんど大したことはありませんでした。
ウインドブレーカーを脱いで、日除け用の帽子に換えました。

 

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登山口の達磨石まで戻ってきました。
まだ車道歩きが長いんですけどね。

ここで、休憩しているご夫婦と、ベンチに座り込んでる若い外人さん2人組に会いました。こんにちわー。
「登ってこられたんですか?どのくらいかかります?」上までは3時間くらいですねー。
「うーん。ここまでは来たんですが、達磨石ってこれだけでがっかりで…」あはは。まあゆっくり下りてください。
「この外人さんがね。青梅の御岳に行こうとして間違った電車に乗っちゃって、ここまで来ちゃったんですよ」そ、それはお気の毒な…。

 

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長い林道をてくてく下ります。暑くなってきた。
「ここって作中に出てきた神社じゃないですか?」おー、お参りしていきますか。
山祇(やまずみ)神社 ですって。

寄り道したりしていると、下ってくるさっきの4人と会いました。
外人さん(美男美女!)はフランスの方で、インターン?か何かで東京に来ているとのことです。
三ツ峠まで来たのなら、河口湖まで行っちゃえばよかったのかもね。何せここには山しかない…

 

もうすぐ三ツ峠グリーンセンターです。お風呂、お風呂♪
看板によると登山パックってのがあって、お風呂、飲み物、おつまみに加えて駅まで送迎までしてくれるとか。
今日は団体客が来る関係上時間に制約があるのですが、早く下りて来れたのがまた吉でした。

 

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お風呂から上がると、またさっきの4人が食堂にいました。
「よかった、お風呂入れたんだ。入れないんだったら気の毒だったなーって話してたんだよ」
後からやって来て食事も断られている人も何組かいました。早くてよかったよかった。

 

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畳の広間でのんびりします。
受付で三ツ峠の水とパンフレットをもらい、バッジを買って(受付の人もバッジ付けてました)、送迎バスで三ツ峠駅まで。

 

今回は雨に降られずにすんで天気がよかったし、表口ルートは史跡あり花あり岩場にクライミングゲレンデありといい道でした。
ヤマノススメの舞台も堪能できたしお風呂もよかった。

だるたさんは晴れ男だそうな。
夏にはまたお出かけするので、そのときにもぜひ晴れパワーを発揮してもらえるのではと期待です。
 

 

 


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