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山上で過ごす休日 燕岳(後編) [山歩き(小屋泊)]

燕岳周辺はガス気味です。
せっかくだから景色のいいときに行きたいところではありますが、あまり粘るほどでもない。
様子を見て、山頂へと出発します。


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コマクサ。
稜線一帯は高山植物のお花畑です。





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ハクサンイチゲやら何やら。

山頂までは小屋から片道30分ほどです。
余分の水や星撮り道具といった不要物は、寝床に置いていきます。


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ミヤマダイコンソウ、かな??

道の前方に、数人の人だかりができていました。
そろそろと歩いて行きます。
ひょっとして…
「あそこにライチョウがいますよ!」


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ライチョウ!
少し先の稜線の向こうに見え隠れしています。
ときどき砂がぱっと散っているのは、砂浴びをしているのでしょうか。
ヒナが数羽、よちよち歩いて姿を見せました。
通りすがりの人らも大喜びです。


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山頂までは、白い砂と緑のハイマツの道です。
花崗岩の立ち並ぶ間を、縫うように進みます。


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登頂!
日帰り組にはもう遅い時間なので、混雑度はまあまあでした。
雲の合間からはときどき槍ヶ岳が見えています。


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小屋へ戻りました。
喫茶室でケーキを食べ、のんびり過ごします。


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ブロッケン現象。
この辺は東を見下ろせる場所が多いので、夕方に、日とガスが両方出ていると起こりやすい。


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夕食の卓で隣になった人とおしゃべり。
この人も高山病になりやすいのだとか。親近感。

食後、空が晴れてきました。
ひょっとしたら夜は星が見えるかもしれない。


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日が傾くにつれて、気温がどんどん下がっていきます。
長袖、フリース、インナーダウン、かっぱのジャケットまで着こんでもまだ寒い。
遠くでは、夏らしい入道雲がどんどん成長していくのが見えました。

消灯時刻は8時とか9時とか。
多くの人はその前にもう寝てしまいます。
消灯後、同じ寝床の人たちが「星が見える」と起き出しました。
自分も、枕元に用意しておいた星見セットを持って外に出ます。


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おお。
雲も多いですが、雲間には天の川とさそり座が覗いています。
消灯直後ということもあって、まだ星を見ている人もたくさんいました。


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眼下には安曇野や松本方面の町の光が。


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翌朝。
朝日は、雲が赤く染まった程度。

この日は昼から風雨が強まる予報になったので、その前にとっとと下山することにしました。
寝床や朝食の席でも、天気を気にして行動予定を検討している声がそこかしこに聞こえます。


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大きな黄色い花はシナノキンバイ。

もし昨日の登りみたいな登山道の渋滞が起きたら、下りとのすれ違いは大変です。
早めに下りれば、それもある程度は避けられるかと。


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サンカヨウ。
雨に濡れると花が透き通るのだとか。


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このルート唯一の鎖場です。
この時間からもうここまで登ってきてる人がいます。
駐車場で前泊して、夜明け前から登りだした人たちでしょうか。


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遠くには八ヶ岳と、さらに奥には富士山の姿。


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標高が下がってくると、ギンリョウソウがたくさん咲いています。
登りでは行列で写真を撮る暇がなかった。


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中房温泉へ下山。
まだ朝ですが、お風呂がもう開いていたので、汗を流してひと休みしました。
バスの時間が近くなってバス停に行ったら、タクシーが人集めをしていたので、それで駅まで行けました。
バスとタクシーは同じ会社なので、ここは割とこういうことがあります。


2700mに1泊したし、これで次は3000m峰にだって行けるね。
どこ行こうかね。

と思ったら、用事ができてしまい、せっかくのコンディションがまた元にリセットされてしまいました。
体重もまた増えた。
まあ今回、行けるときに燕岳に行っておいてよかったかなー。







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