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宝永山と大砂走り [山歩き(日帰り)]

今回、9月あたまのことになりますが、富士山中腹の宝永山に行ってきました。

宝永山は、富士山南東の中腹に大穴を開けた側火山です。
体力的にもお手軽な、前から行きたかったところです。


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ですが、うちからはアクセスがあまりよくありません。
富士宮口五合目に行こうとすると、乗り換え案内は新幹線を勧めてきます。
それですら、下山は午後も遅めの時間になってしまう。

先日いろいろ調べてたら、富士登山のシーズン限定なら、御殿場方面からシャトルバスを使って行けることがわかりました。
急にあいた週末ができたので、調べておいた甲斐があった。



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前泊すればなお便利。
大山のてっぺんは雲の中です。

天気予報は、朝が曇りで、昼からは晴れ。
中腹とは言っても富士山なので、雨が降る可能性は無視できない。


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バスを乗り継いで富士宮口五合目へ。
ここへは初めて来ました。
これで主要4ルートの登山口は全て来たことになります。
登ったのは吉田ルートと須走ルートだけですけど。

この五合目で標高は2380m。
寒いです。


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レストハウスでうどんを食べてから身支度。
ガスが一瞬晴れて、山頂が見えました。

富士宮ルートは、4ルートの中では最もルートが短くて、吉田ルートに次ぐ人気です。
外人さんもたくさん。
スタートの標高が高くて高山病になりやすく、登りと下りの道が同じで道が混むというデメリットもあります。


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さて出発。
下山して来た人たちがぞろぞろと歩いてきます。


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ほどなく六合目の山小屋へ。
みんなは左手側、富士山頂方面へと進み、自分は右手側、宝永山方向へと分かれます。


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ガスガス。
こちら側は急に人が減りました。


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宝永山の第一火口へと下りていきます。
でかいのとガスガスなのとで、よくわからない。


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火口の底からは反対側を登り返します。
振り返ると、下側の火口壁を乗り越えて雲が火口に流れ込んでいました。

道は砂の道で、一歩ごとにずるっと滑ってとても登りにくい。
道端で寝転んで休憩している人の姿も。
ここは、富士宮口からハイキングで来るだけでなく、御殿場ルートから下山してきた人も多いからねー。

足先を蹴り込むキックステップっぽく切り替えて、人がいないところでは道幅を使ってジグザグに登っていきます。


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上の火口壁を見上げると、はるか上に巨大な木の根みたいな変な構造が目に付きました。
帰ってから調べたら、岩脈といって、地下を流れた溶岩が岩の割れ目に入ってできたものだそうです。


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宝永山の尾根へと、相変わらず急な砂道を登っていきます。
この砂道が、実に富士山らしい。
よいしょよいしょ。


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登りながら振り返ると、青空が覗いてきていました。
雄大な火口壁。


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尾根の分岐から少し下がったところが、宝永山の山頂標です。下がるのか。

晴れていたのは、ほんのひと時だけ。
すぐにまたガスの中に入ってしまい、後から到着した人たちはがっかりしていました。

吹きさらしの場所なのでゆっくりする気にもなれず、適当にまた歩き出します。


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ここいらはもう紅葉していますね。

馬の背と呼ばれる尾根をしばらく行って、分岐を御殿場口側へと下ります。
あまりいい場所がなかったけど、道端に座って風除けを着込み、おにぎりを食べておきました。


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さてここからは御殿場ルートの下山道へと合流します。
名物の大砂走りです。
いっぺんここを下ってみたかったんだ!
ストックを長く出し、砂避けにスパッツをつけました。
マスクもあったほうがいいのですが、今日はガスの湿気のせいか、埃がほとんど立ちません。
バフを首につけておくくらいにしておきました。


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ふかふかの深い砂の急斜面で、一歩ごとに足首まで砂に埋まりながら、ずざーっずざーっと滑るように下ります。
下り道では足への負荷が大きいので普通はゆっくり歩くべきなのですが、ここは高速道路です。
須走ルートの砂走りとともに、富士登山の大きな楽しみのひとつ。

30分ほど下っていくと、ガスの中から双子山が見えてきました。


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眼下には、御殿場口新五合目も見えています。
半分走るように飛ばしていきます。
楽しいなあ、大砂走り。
これが苦手な人にとっては地獄かもしれませんけど。


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砂の斜面には、フジアザミがたくさん咲いていました。
日本最大のアザミで、そこらで見かける普通のアザミと比べると、まるでお化けです。


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ずっとガスの中で斜面を下ってきたせいか、山中湖の水面が斜めに見えて仕方がない。


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新五合目のすぐ上の、大石茶屋に着きました。
ここからは双子山ハイクのときに通った道です。
休憩していこうかと思ったけど、さっきおにぎり食べたばかりだし、かき氷を食べるには寒いし、次のバスに間に合いそうだしで、ひと休みするだけにしました。

シーズン的に、今年の富士山はこれで終わり。
今日はちょっとガスガスでしたが、所どころではうまく晴れてくれたし、大砂走りを下れたのは楽しかった。
そのうち、富士登山下山に、富士宮ルートや御殿場ルートを使うのもいいかもねー。






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コメント 2

さくや

宝永山・二子山は私も大好き!
6月くらいの宝永火口は雪解け水が火口の底に流れ込む絶景ですよ!(個人の見解です)
機会があればぜひどうぞ♪
by さくや (2017-10-26 20:01) 

ひさみね

ごぶさたです
富士山は中腹でも景色がいいし、砂の道や樹林の雰囲気も好きです
このときもぎりぎり晴れ間が出てよかった
by ひさみね (2017-11-04 23:56) 

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