ガスガスの富士山ハイキング 双子山 [山歩き(日帰り)]
今回は、富士山御殿場口新五合目から、双子山に行ってきました。
このひと月ほどは天気があまり良くなく、週末もいつも雨マークがついていました。
今週は久しぶりに雨マークのつかない土曜日です。
周囲の天気予報を見るに、朝は小雨が降ることもあるかもしれませんが、午前中から昼過ぎまではいい天気になってもよさそうです。
これは、雄大な富士山の大展望が期待できるぞ。
ですよねー。
富士山は、一昨年以来行っていません。
せめて宝永山にでも、と思って準備までした日も、当日の様子を見て取りやめました。
もうひと月も歩いていないので、レベル1からやり直しです。
五合目からの双子山は、レベル1にちょうどいいお手軽コース。
標高はそこそこあるので涼しそうですし。
御殿場口は初めてです。
アクセスはまあまあ悪くないのですが、登るにはずば抜けて長い距離と、山小屋の少なさで敬遠しています。
山小屋が少ないって言ったって、普通の山にはそんなにないのが当たり前だし、いつかは来ることもあるかもしれないので、登り口の様子を見ておくという意味でも悪くない気もします。
バスに乗るときから降っていた小雨は、まだ止んでません。
このあとだんだん良くなってくるはず…。
濡れたくないので、最初から合羽を上下着ておきます。
初めて合羽を着て歩いたのも、五合目からの御中道ハイキングだったのを思い出しました。
御殿場口新五合目の売店は、まだやっていました。
登山シーズンも終わり、もともと人の多くない御殿場口ですが、観光バスが来たりもしていました。
すでに閉鎖されている登山道を歩き始めます。
コースタイム3時間。標高差360mくらい。
台風が太平洋から接近中で、いくらか風はあるかもしれませんが、頂上に行こうというわけではないし後半は樹林帯なので、たいして影響はないでしょう。
ガスワンダー。
傘をさして歩いてるグループもちょくちょくいました。
地面の黒っぽい砂に、足がずぼずぼ沈み込みます。
砂走りを逆走しているようなもんだしなー。
いかにも富士山らしい道で、うれしくなります。
フジアザミ。でけー。アザミのおばけです。
閉店中の大石茶屋の分岐を、双子山方向に入ります。
自分を追い越していった、日焼けした若いの2人が、先の道標のところでもじもじしていました。
「あの、このまま行っても山頂には行けないんですよね…?」
はい、行けません。山頂に行かれるんですか?
「一応行こうと思っています…」
はあ。気をつけて下さい。
普通に歩けばメインルートから外れようもないだろうに、自分についてここまで来ちゃったようです。
台風の接近している中登るのかー。気にはなりましたが、まあ無理はしないでしょう。
本降りに近くなってきたので、平らなところを見つけてカメラをザックにしまい、ザックカバーもつけました。
あとは携帯の防水が頼りです。
霧が濃いので、ロープに沿って進みます。
道標もそこそこまめに立っています。
ロープがなかったら道を外してしまいそうです。
双子山の鞍部が見えてきました。
ここから左右に、両の双子山と富士山がどどーんと!
黙って先に進みます。
んーと?
山頂はどこだ。
全体的にこのあたりは、どこもただっ広くてどこでも歩けてしまうので、道がはっきりしません。
ああ、あっちにぼんやりと鳥居と石碑が見えます。
双子山下塚山頂。たぶん。
絶景を見ながらおにぎり食べよう。
えーっと。下りるのはどっちだ。
どこでも歩けそうですが、まわりの様子とGPSを見ながら、それっぽい方に歩いていきます。
お。道だ。
あの合流点を今度は左に進みます。
イタドリ。
このあたりにはまだ花もちらほら咲いており、ミヤマコゴメグサ、クサボタン、ヤマホタルブクロ、ヤマハハコなどを見ることができました。
四辻が見えてきました。
ここから幕岩方向に下っていきます。
地図にはこの先、濃霧時道迷い注意とされています。
目印の標柱が立っているのですが、視界が標柱の間隔の半分しかありません。
一本の標柱を通り過ぎたら、次のが見えるまで慎重に見当をつけて歩きます。
樹林でも谷間でもないからGPSがかなり信用できるので気は楽です。
険しくはなく広いだけなので、道を外しても前方を横切る道にすぐ合流できるはずですし。
デコレーション。
このあたりの木は、背の低いのばっかりです。
前のほうで、女の人たちが道がわからなくなって立ち止まってました。
後から来たご夫婦が地図を見て先に進んでいきます。
自分も周りを見ながらついていきます。
女の人たちも、戻ってきた偵察隊と合流して後からついてきました。
ただついていくだけなのも何なので一応GPSを見たら、道から外れていました。
砂の枯れ沢を下降しているのですが、地図によると道は左手の尾根の上についているようです。
足跡はいっぱいあるし、地図のほうが間違っていることも珍しくないのですが。
どう進んだって元の道に合流できるので、このまま進みます。
沢に行き止まりの通せんぼがしてあって、右手に道がついていました。
帰ってから調べても沢を下るという記述はないし、ここで左から右に横切る正解の道がありそうな気がします。
幕岩。
すげー。ダイナミック。見えません。
溶岩の上に座って、おやつにします。
このあたりから樹林帯の道になります。
須走口から小富士への道と雰囲気がよく似ていて、これもまた富士山っぽい道です。
キノコもいっぱい。
橋。
御殿場ルートの登山道に合流しました。プチ砂走り。
砂埃が立たないので助かります。
すぐ下に五合目の駐車場が見えます。
下りてきたところで、県の聞き取り調査に捕まりました。
「お疲れ様です、ご協力お願いてよろしいでしょうか」 はいはい。
「今日はどちらへ行かれたんですか?」
双子山です。(調査用紙を見て)ハイキングですね。
「えー… では聞き取り調査は以上となります。ありがとうございました。」
紙には他にも設問がたくさん並んでいたのに、一瞬で終わってしまった。
今回はこんな天気でしたが、バスは10月下旬まで走っているみたいなので、紅葉の時期にでもまた来てみようかな。
来年の夏になったら宝永山にも行きたいな。
御殿場口の売店で富士山クッション買っちゃった。
二子山、行かれたんですね。
沢の行き止まり、迷いませんでしたか?私は沢を降りるのかと絶望しました。
天気がよければ眺めももう少し良いのですが、ご無事で何より。
お疲れ様でした。
by Sakuya2634 (2013-09-16 18:53)
枯れ沢の突き当たりは、木の枝とかでがっつりブロックしてあって、道のほうにロープが張ってあったので、すぐわかりました。
あの辺の道がどうなってるのかちゃんと見たいので、10月にでもまた行きたいです。
by ひさみね (2013-09-17 00:16)