稲村岩尾根を登った先に 鷹ノ巣山 [山歩き(日帰り)]
今回は鷹ノ巣山に行ってきました。
ここに来るのは、去年初めて来て以来2度目です。
鷹ノ巣山と言えば、一般ルートとしては奥多摩最大級の登り坂とも言われる稲村岩尾根。
3kmで1100m上がるって数字は今知りました。GPSのログを見ても確かにそんな感じです。こりゃ急だ。
あと登りも急だけど下りも長い。まあこないだ鍋割山も行ったし、問題ないでしょ。
始発のバスで登山口へ向かいます。
去年と同じバスなので、去年のタイムを参考にメモっておきました。
ここの標高差は鍋割山とほぼ同じ。違うのは、6時間15分の行程の途中に山小屋も茶屋も水場もトイレもないこと。
山頂から少し別方向に進んだところに無人の避難小屋が一応ありますが、準備はちゃんとしてから出発です。
前方にそびえ立つのが稲村岩。
あれを巻くように向こうから尾根へと上がるのが行程の最初の部分です。
交番の前で登山届に記入してから先へと進みます。
はじめに谷へと下りて橋を渡ってから対岸を登り返します。
切り立った道の下りは嫌い。
しばらくは沢沿いを歩きます。
最近歩かれた方々も言っている通り、道には倒木がちらほら。
この冬の大雪のせいでしょうか。
尾根道に出る直前の登りはどえらく急です。
振り返ると、道があるとは思えない落ち込み方です。
そしてここから先も急坂が続きます。
山頂までまだ2時間以上ずっと急です。
息を切らさないようなペースを保ちます。
今回も飲み物はスポーツドリンクが中心。
今日の道は山頂までずっと樹林の下だし、ここ数日では気温は上がらない日なので、歩きやすいほうかな。
立派な木が根元から倒れています。
こんなのが道沿いに幾本かありました。
急な坂の中にもときどき平らになる箇所もあり、適当な間隔で休憩にします。
今日のおやつはローソンのぎゅっとショコラ。普段食べるにはちょっと甘いですが、お山ではいいエネルギー元になります。
ヒルメシクイノタワ。
ここに着くまで、もうタワかあの頭上に見えるのがタワかとひーひー登っててもぜんぜんまだだったりして、やっと着きました。
前に見える山頂まではもうひと息。
フデリンドウ。
カメラを持っているとこういうのが休憩になります。
撮るときは息を止めるので、その後はーはーしてますが。
登山道の外にはまだ雪が残っています。
山頂です。やった、登りもこれで終わりだ。
おわー!すごい景色だ!
去年来た時もすごいと思ったけど、今回はそれ以上じゃないか。
適当な石ころの上に腰を下ろしてごはんにします。
デザートはカップのグレープフルーツ。
山でのフルーツは最高です。
南アルプスもくっきりです。
右の黒っぽい三角は甲斐駒ケ岳だ。
ということはその左は仙丈ケ岳、左の高いのが北岳かな。
山頂の人たちもみんな大喜びしています。
何度か来ているけどここで富士山が見えたのは初めてだという声も聞こえました。それは恵まれてない。
下に広がる奥多摩の尾根尾根に、浮かんだ雲が影を映しながら流れていきます。
30分ほどしてから出発すれば前回と同じバスに乗れるのですが、あまりにいい天気なので、さらに1時間後のバスで帰ることにして山頂でゆっくりしました。
さて下山を開始します。下りも長い。
これは何だろ。登山道から離れていたのでちゃんとは見れませんでしたが、スミレ(ただの「スミレ」)かもしれない。
ミツバツチグリかな。
この手の黄色い花はどれも同じ顔しています。
下りは、前回と同じく榧ノ木尾根から倉戸山へと下っていきます。
長い道だし時間にも余裕があるので、ゆっくり行きます。
この小屋も大雪で、ではなくて、前からこんなです。
このへんに関する怪談があった気がする。
こっちの道にも倒木が。
ヤマツツジがあざやか。
倉戸山から先も前の通り倉戸口側へ。
こっちの道、ちょっと下りにくいんだよね。
ここなどは、倒木をまたぎ越えた先の斜めった道を、谷側に滑り落ちないように行かなければなりません。
次来る時にはもう一方の道に下ろうかなあ。
奥多摩湖が見えてきました。青くてきれい。
あとちょっとです。
ぶっそうすぎるかかしの脇を通ってバス停へ。
のんびり下ったので前回ほどはくたびれなかったぞ。
帰り、最寄の駅で降りたときに、ザック姿を見た見知らぬおばさまから「どちらへ行ってらしたの?」と声をかけられました。
お山だと、こうやって知らない人と言葉を交わせるのがいいですね。ここ山じゃないけど。
写真見て気がついた。このかかし、前回のときはなかった名前がついてる。
富士山のお写真はこの季節では珍しく
霞もなくすっきりクッキリですね。
私も次の山計画をたてなければ・・・
by JUN (2014-05-24 19:53)
本当ですね、この時期にしてはとても空が澄んでいました。
気がつけば夏はすぐそこです…
by ひさみね (2014-05-24 22:32)