白川郷と飛騨高山（前編）

今回は、合掌造りで知られる世界遺産、白川郷へ、バスツアーを利用して行ってきました。

雪国に行きたい病が発症したのでどこか行けないかなーと調べてたら、目に留まったこのツアー。
冬の白川郷は前から行きたかった場所です。
パンフレットなどでよく見る集落全体を見下ろした写真はライトアップ時のもので、ライトアップは今の時期の週末にしか行われないそうです。
んじゃ決まり。

 

こういうツアーに参加するのは初めてです。
楽しめるのかなー。
お山で出くわすツアーバッジをつけた大集団にはあまりいい印象がないので、自分が参加する側になるとは思ってませんでした。

ツアーのメインは当然白川郷の夜で、寒さと雪の対策はしっかり考えます。
前の週は吹雪だったそうですが、今回は少なくとも白川郷では降られないはず。

バスに乗って、北へと向かいます。

 

最初の休憩は諏訪湖SA。
添乗員さんによると、白川郷はライトアップ時刻に近くなると大変に混んで道が渋滞するので、少しでも早く着けるような行程にしているとのこと。
お昼過ぎでおなかも減ったので、ここで何か食べることにします。
ただライトアップの関係で、今夜の夕食は15時半。軽く食べる程度にとどめておかないと。

 

平湯で二度目の休憩。白川郷遠いなー。
平湯へは上高地に行ったときに来たことがあります。
上高地はここから近いですが、冬の間は道が通行止めになっています。
雪景色がきれいなので道中は飽きません。

 

北アルプスの山々もきれいに見えています。
おみやげ屋さんの裏に見える笠ヶ岳がかっこいい。
今夜は曇りの予報ですが、今のところはいい天気です。

その後バスは飛騨高山の市街を通り抜けます。
高山には明日来ることになっており、添乗員さんが簡単に町の説明をしてくれました。
「大通りから左右に古い通りが延びています。次の道の左右を見て下さい」

 

うわ、すごい人が多い！
やっぱ大観光地だなあ。

 

夕食は飛騨牛のすき焼きと朴葉みそ。
15時半ですがおなか減った！
同じテーブルの方々とお話ししながら頂きます。
白川郷に来たことのある方が2人ほどいらして、聞いていた通り展望台への坂は凍ってて危ないし時間もかかるそうです。アイゼンがあれば大丈夫だそうな。

おなかがいっぱいになったらいよいよ白川郷へ。
予定よりも早めに到着できそうです。

 

ライトアップは19時半まで。出発も19時半。
ですが今回は早く着いた分出発も早くして、集合19時10分目標だと言われました。
19時半まで待ってたら駐車場からバスが一斉に発車してひどく渋滞してしまうそうです。
自分としてはこれを見に来たのだから多少渋滞しようがライトアップを満喫したい気もしますが、渋滞でバスに閉じ込められるのも良くないし、他の人もいるわけだから言われた通りにしよう。

 

バスの中で地図が配られて、集落の見所やお奨めプランが説明されます。
大変に混雑する白川郷で限られた時間を有効に使わなければ。各自作戦を立てておいて下さいだって。

展望台は時間がかかるし毎年滑って転んで巻き込まれて救急車が出る羽目になるそうで、基本的には行くべきではないと強調されました。
1時間半しかいられないし、往復の時間を考えたら他の場所を見たほうがいろいろ見れるでしょうが…
自分はアイゼンを持ってきたし、このために来たのだ。展望台最優先で時間配分を考えます。

バスを降りてゆらゆら揺れる橋を渡れば、いよいよ白川郷です。

 

明善寺の鐘楼門。
薄暗くてよくわからないし、早く着きすぎたせいかライトアップも始まっていません。
先に行こうか…と思ったら、門がぼんやりと光りだしました。ライトアップ始まった！
せっかくなので、持ってきた三脚を使うことにします。

 

ライトアップされた合掌造りが水面に映ります。
写真撮っている人の真似をすれば撮影スポットもばっちり。
観光客は多いですが、ちょっと待てば場所はすぐ空く感じでした。

 

シャッター速度を長くしているので、歩いている人はあまり写りません。

着いたときにはまだほの明るかった集落の中も、どんどん暗くなってきました。
道標はたくさんあるし、とりあえず人の流れにならって歩いていきます。
そのうち自分がどこにいるのかわからなくなってきました。

 

良さげな場所に来ると、三脚を立てずにはいられません。
時間はまだありそうですし。
人が多くても、（設定を間違えてたおかげで）シャッター速度が30秒とかになっていて、気にせず撮ることができます。
時おり炊かれるフラッシュや懐中電灯の光がいい感じに写ったりもします。

 

合掌造りの中を見学したり買い物したりもしたいのですが、さすがにそこまですると展望台に行く時間がなくなってしまいます。がまん。

 

一昨日は雪がそこそこ降ったっぽいです。
集落の中は雪かきされているので、歩くのには問題はありません。
ただ今日は日中とても暖かく、屋根の雪はあらかた落ちてしまっていました。

 

この時間でも冷え込みはさほど感じないので助かります。
ええと展望台はどっちだ。こっちっぽい…。

ぞろぞろと人についていくと、坂にさしかかりました。
先のほうに雪があって、下りてきた人たちが雪のないところまできてほっとしています。
よし、ここでアイゼンをつけよう。

 

行列に混じって、暗い坂道を登っていきます。さすがに混んでるなあ。
木々の間から、合掌造りの集落が見えています。
上のほうまで来ると渋滞もさほどではなくなって、普通に歩けるようになってきました。
視界が開けてて三脚を置ける場所を見つけて、とりあえず撮っておきます。
ずっと見たかったこの景色。

 

 

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