ショートルートで棒ノ折山 [山歩き(日帰り)]
今回は、奥多摩と奥武蔵の間に位置する棒ノ折山(棒ノ嶺)に行ってきました。
GWはニュースでも取り上げられた通り、山での遭難事故が多発していました。
この時期の高山はまだ雪山であることに加えて、今年は風が非常に強い天気となったことが影響したようです。
そんな中、低山での事故のニュースもありました。棒ノ折山です。
棒ノ折山はとても人気のハイキングコースで、週末には大勢のハイカーが道に連なります。
高尾山などよりもずっと大きな標高差と、岩場鎖場のある白谷沢ルートは、初めて登る山としてはちょっと適さないかもしれません。
とは言えとても楽しい道とお山ですし、今回の事故も本当に危険な岩場の下りなどではなく、割とどうということのない登り始めに起こったようなので、「山では何が起こるかわからない」類の事故だったようではあるのですが。
今回自分が使ったのはいつもの白谷沢ではなく、反対側の清東橋側からのルートです。
わずか1時間半の登りで山頂に立てるショートルートで、子連れの集団がこちら側から登ってくるのをよく見かけます。
何かの時の下山路として使えるよう、自分も一度歩いておくことにしました。
鈍っている足のリハビリにもちょうどいいでしょう。
JR川井駅からバスに乗ります。
初めて降りた駅ですが、小さくてかわいい駅でした。
バス停がどこだかわからなくてちょっとまごまごした。
バスの乗客は、半分くらいが途中で降りていきました。
どこに登るんだろう。川苔山とかかなあ。
終点の清東橋。いい雰囲気。
立派なトイレと、キャンプ場と茶屋がいくつかあります。
しばらく車道を歩き木の橋で川を渡ると、登山道が始まります。
前半は沢沿いの道です。
木の橋が何箇所か。
雨の日とかは下りでは橋はちょっと気を使うかも。御前山に比べればぜんぜん平らな橋ですけど。
わさび田が続きます。
下りではわさび田が出てきたら人里ももう近い、という感じがありますが、ここのはわさび田から先がけっこう長い。
わさび田の柵と藪の間の狭い道を登っていきます。
クワガタソウ。
ハナネコノメの最後の咲き残りもちょっとだけいました。
ニョイスミレ。
このルートは春のお花がちらほらあるね。
山ノ神からは沢沿いを離れ、尾根へと登る道となります。
ショートルートで標高を稼ぐということは登りが急だということです。
地図を見ても等高線がみっちり。
きれいなコガネムシ。
尾根に上がったところでいったん傾斜が緩みます。
作業の人たちが大勢休憩していました。
登りはまだ続く。
でも夏のお山のこととかを考えていたら、いつの間にかあとちょっとになっていました。
お。この様子は。
ついたー。
この季節では遠くは霞んでしまいますが、西武ドームや武甲山はよく見えていました。
雲はそこそこあってもときどきいい具合に日も射し、涼しい風もあって気持ちのいい山頂です。
ベンチに腰掛けてごはんとおやつ。
1時間ほどまったりしてから、帰りのバスの時間に合わせて下山を始めます。
これはフモトスミレかな。
登ってくる人との行き違いもありますが、道は歩きやすいので苦ではありません。
作業が始まってた。
登山者が通るたびに、下の人が指示を出して手を止めていました。
ひとりで登ってくる外人さんもいました。
さすが人気のお山。
山ノ神まで下りてきました。
悲しいことに、ここにはタバコの吸殻がいっぱい落ちてました。
何本か拾っておきます。神様の前で罰当たりな。場所と数から言って、捨てたのは登山者ではない気がします。
車道に出ました。
うまく撮れなかったけど黒いちょうちょ。オナガアゲハのようです。
アゲハってじっとしないのでなかなか撮りにくいのですが、ツツジには群がっているのをときどき見ます。
オトシブミの落とし文。
きっちり蓋が閉まっているのが器用ですごい。
作っているところを見てみたい。
バス時刻の40分前にバス停に到着。
コースタイムからそう外れはしなかったね。
この路線はバスの本数が少ないので乗りそびれたら面倒なのだ。(でも歩いても1時間半で帰れる)
こんな調子でちょいちょい歩いていけば、また夏には高いお山に行けるんじゃないでしょかねー。
梅雨が迫りつつあるので、歩けるときに歩かないと。
帰ってから片づけをしてて気がついた。
今回と前回、靴に中敷入れてなかった…久しぶりすぎて忘れてた。
と言うか、なくてもいいのかよ自分。
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