意外に豊か? 霧の本仁田山 [山歩き(日帰り)]
今回は奥多摩の本仁田山に行ってきました。
別に決めてるわけではないのですが、もうすっかり梅雨どきの定番となっています。
「ヒナタヨリモ、ユタカニナリマスヨウニ…」
コースタイムは4時間15分とそこそこお手軽ですが、標高差は875mとなかなかのもの。
大休場尾根の登りは奥多摩三大急登ともされています。
ちょっとした足慣らしにはおあつらえ向き。
上のほうは雲の中ですねえ。
今日は雨は一応降らない予報ではあります。
標高が1200mあるので、雲の中で降らないという保障はありませんが。
最初の1時間ほどは舗装された林道を歩きます。
ここだけでも標高差が200m近くある登り道。
道沿いには、大きなヤマユリがたくさん、重たそうに咲いてました。
お。カナブン。
きれいなワインレッドです。
こういう種類があるのではなく、普通のカナブンのバリエーションだそうな。
登山口。
この山には、作業用のモノレールがあって、山岳救助活動時にも使われたりしています。
観音様に立ち寄ってご挨拶。
登山安全祈願も受け付けてくださいます。
ちっこいカタツムリの赤ちゃん。
ルートの序盤は草の茂る道で、脚や肩が濡れてきますが、登っていくうちに歩きやすくなってきます。
なんだろこれ。
ストックで突っつくと地面にくっついているので、キノコの類のようです。
「キノコ おわん」で検索してもキノコ料理しか出てこない。
後で詳しそうな方に聞いてみたら、同定は難しいけどチャワンタケの一種だとのこと。
キノコってやたらと種類が多い上に、同じ種類でもいろんな見た目をしてたり、違う種類でも似た見た目をしてるのもよくあって、門外漢には手に負えません。
道には傾斜の急な箇所もありますが、地面が程よく湿っていて滑りづらく歩きやすい。
あとここ最近の歩きの成果か、登りがちょっと楽な気がする。
あたりはずっとガスの中。
空気がひんやりしていてむしろ快適です。
ここ最近は晴れた本仁田山が多かったですが、こういうほうが今の時期の本仁田山の普通の姿という気もする。
大休場(おおやすんば)でひと息。
おにぎりひとつ食べます。
立ち止まってたら冷えてきた。上に一枚羽織るべきだった。
歩き出したら、時おり薄日も射すようになってきました。
登りながら上を見上げると、白いものがもさっといっぱい生えています。
ギンリョウソウだ!
たくさんまとまって咲いています。こんないっぱいあるの初めて見たかも。
花はもう終わりかかりで実が膨らんできている…のかな?
ふうふう。傾斜がゆるむと山頂まであとわずか。
ここらへん、こんなに明るかったっけ?木がちょっと伐採されたのか、霧のせいでそう見えるだけなのか。
山頂でベンチに座って、おにぎりとおやつで大休止。
景色は何も見えませんが、背の低い針葉樹が水滴をまとっているのを見ると、まるで富士山のハイキングコースにでもいるみたいです。
さて下山開始。
登りよりもこっちからの下りのほうがずっと楽です。
まだガスガスですねえ。
この時間帯だとお昼前には下についてごちそうにありつけます。
道の脇で何かががさっと動きました。でかい。
虫じゃない、ネズミよりもずっとでかい、リスかウサギかそのくらい…
うへ。カエルだ。
どちゃっどちゃっと跳ねていきます。待って待って写真撮らせて。
でかいなあ。自分の手よりでかい?20cm近い?
印象としてはヒキガエルですが、こんな赤い色のは見たことがない。
帰って調べたら、ヒキガエル(アズマヒキガエル)も茶色かったり赤かったりするみたいです。
こんな尾根の上で何やってるんだとも思いましたが、乾燥にも強いみたい。
だんだん晴れてきました。
地形の関係か、尾根の上を霧が渡っていく様子をこの山ではよく見かけます。
でけーキノコ!タマゴタケです。
正直、今の本仁田山は登るのが楽しいくらいで、あとはギンリョウソウしかないのではと思っていたのですが、いろんなのがいるなあ。
大根ノ山の神さまにごあいさつしてから、もう40分ほど下れば、鳩ノ巣駅です。
これまでの歩き慣らしの手ごたえはあった感じ。
駅前で軽く片づけをしてから、近くのお店へ。
あつあつのピザは自分好みでおいしかった。また来よう。
帰ってから靴の汚れを落として撥水スプレーをかけ、レインウェアにもスプレーしました。
来週梅雨が明けるかはまだ微妙で、予報はあまりよくありません。
あの辺は関東よりも梅雨明けは後になりますし。
登りでも下りでも、少なくともどこかでは雨には降られそうな見込み。
降られ慣れている道ではありますが、梅雨明けろ!天気よくなれ!
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