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ライチョウぴよぴよ 燕岳(前編) [山歩き(小屋泊)]

関東でもやっと梅雨が明けましたね。
ここまで遅れるのはけっこう珍しかったと思います。
平年通りくらいに梅雨明け十日に入って晴天率が上がるはずと踏んで、夏山シーズン第一弾、いつもの燕岳行きを計画したのですが、梅雨明けの気配もなかなか見えなくてやきもきしました。

 

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今回はだるたさんと一緒です。
だるたさんの晴れ神通力もここまでか。下手したら2日間雨に降られても文句は言えないような予報です。
別方面の山への転進も考えたのですが、直前になってある程度予報がマシになってきたので続行。
雨でも歩きにくい山ではないし、ライチョウさんは天気が悪いほうが出くわしやすいとも聞きます。
でもせめて、上にいるときに1、2時間でも景色が見えてくれたらなあ。だるたさん北アルプスデビューですし。

 

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中房温泉登山口。
どうやら初日はそうひどい天気ではなさそうです。ありがたや。

穂高駅前でバスをだるたさんと待っている間、もうひとりやってきたお兄さんと少しおしゃべりしてました。
ヘルメットを持っていたので行き先を聞くと、北アルプス表銀座縦走だそうです。
遠くからいらしてて、アルプスは初めて。岩場は地元の山岳会で練習してきたとのこと。

3人で話しているところへ、タクシーの運ちゃんがやってきました。ここのバス・タクシーはよく融通を利かせてくれます。
「3人ならタクシーだとちょっと割高になっちゃうけど、どう?4人だったらバスと同じ値段になるなんだけどね」
ちょっと相談して、タクシーで行くことにしました。
バスより早く着くし、狭い座席で山道1時間ザックを膝の上に抱えていなくてすむし。

 

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登山口で身支度を整えて出発です。
ヘルメットのお兄さんもお気をつけて!

この合戦尾根のルートは、よく整備されて歩きやすいとは言え、北アルプス三大急登にも一応入る道。ゆっくり登ります。
道端にはギンリョウソウがあちこちに咲いてたり実をつけてたりしていました。

 

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お。キノコ。絵に描いたようなキノコです。

この日は日曜日で、日帰り組はとっくに出ている時間帯だったので、登り側はずいぶんすいていました。
下りてくる人とのすれ違いはありますが、そっちもそれほど多くはなかった感じです。

 

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ふうふう。汗だらだら。
標高は高いしかんかん照りではないし気温もさほど高くもないんだけど、登り出しはやたらと汗が出ました。
ベンチのある休憩ポイントごとにザックを下ろしてひと息入れます。ひいふう。

 

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どわっ、なんかいた!
ざーっと茂みに入っていってしまいました。顔は撮れなかったし何ヘビかはわかんなかった。

空は、最初は日が照っていましたが、だんだんガスに覆われてきました。
むしろ涼しくなっていい。

 

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ひいはあ、合戦小屋到着!
スイカをいただきます。
スイカを食べると冷えるので、豚汁も追加。

 

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合戦小屋を越えると、まもなく森林限界です。
周囲はすっかり高山植物の世界。
エゾシオガマがたくさん咲いていました。色とぐるぐるが好き。

登るにつれて空気が薄くなり、息が切れてきます。ひいはあぜえはあ。

 

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クルマユリ。

この時期にいつもたくさん咲いてる、ハクサンイチゲやチングルマ、アカモノ、ツマトリソウといった春の花々は、今回ほとんど見かけませんでした。
今年は積雪が少なかったので、花の季節がずれているそうな。

 

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トリカブトのつぼみ。くちばしみたい。
トリカブトはどちらかというと夏の終わりの花って印象。

 

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つ、ついたー 燕山荘です。
ガスガスですが、ガスにけぶるお花畑もいい雰囲気です。

 

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北アルプスの山々は、見えないねえ。燕岳山頂も霧の向こうです。
風はなし。ここの稜線上は吹いたらけっこう強風になるのでよかった。

 

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ともかく、いったん小屋にチェックイン。
午後は雨の恐れがありますが、今のところは大丈夫そうです。
明日がどうなるか分からないので、今日のうちに山頂に行っておきましょう。

 

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その前にエネルギーを補給。
軽食のほうは時間が終わっててやってなかった。

 

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さて出発。往復1時間程度なので、要らないものは小屋に置いていきます。
やっとここでツマトリソウ。本当に咲いている花がいつもと違うなあ。

山頂に向けて歩いていると、向こうからきた女の人らが「この先にライチョウがいますよ!」と教えてくれました。
ライチョウ!どこどこ!カメラを手に持って早歩きで向かいます。

 

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いた!ライチョウ!ヒヨコもいる!ぴよぴよ!

5年前に始めて会って以来、ずっと期待してきたのですが、やっとまた会えました。しかもヒヨコ連れ!

 

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ヒナは4羽ほどいるようです。
うち1羽が、砂の斜面に足を取られてずるずると登山道側に滑り落ちてきました。
砂を自力で登り返すのは難しそう。
どうするんだろうと思ったら、上から様子を見ていた母鳥が迎えに下りてきました。

 

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登山道まで下りてきてヒナと一緒になり、斜面を見上げてクークー鳴いて、他のヒナたちを呼び寄せます。
みんなが母鳥のところまで下りてくる間、最初のヒナはまた勝手にさらに下のほうに遊びに行ってしまいました。
追いかける母鳥と、ぴよぴよついていく他のヒナたち。あっはっは。

 

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ライチョウ一家にばいばいして、山頂へと向かいます。
近くまで来たらなんとか山頂も見えてきました。

 

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登頂!
他には登山客はおらず、山頂をだるたさんと独り占めです。
景色は見えませんけど、岩の頂に立って、周りの砂地や突き出した岩の数々を見渡します。

風もほとんどなく、雨も降らず、その上ライチョウの一家にも会えて、満足すぎる!

 

 


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コメント 2

JUN

燕岳はガスっていても絵になりますねww
なにあれ?ヘビですよね~
2年前は私、中房温泉の宿泊者ゾーンに掛かる橋のたもとでクマを見たんですよ。今年は大丈夫なのかな?
by JUN (2016-07-30 19:16) 

ひさみね

ヘビですねー 日本のヘビは大して種類も多くないから分かるだろうと思ったら、こんな写真だけでは素人にはわからなかったです
今年はクマの話題が多いですねー エサの木の実が不作だとも聞いていますし、たいへんそうです
by ひさみね (2016-07-30 21:21) 

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