立山（前編） 黒部ダムから室堂へ

今回は北アルプスの立山に行って来ました。
立山はお手軽な3000m峰で、機会を見つけて行きたい山でした。

 

今の時期であれば夏山と紅葉のちょうど間で、乗り物をいくつも乗り継ぐアルペンルートの混雑も幾分ましなはず。
ただ手軽とは言っても一気に2400mまで上がるわけで、山酔いには注意が要ります。
7月下旬に行った富士山の効果がちょっとは残っていることに期待します。

 

出発。初日の午前中は天気がいい予報です。
本当は前の週に予定していたのですが天気がほとんど期待できず、高価なアルペンルートを使うにはもったいないと延期にしていました。
現時点では、初日の夕方以降と、二日目の午後からは雨の恐れがあるようです。

 

信濃大町から路線バスで扇沢へ、そしてトロリーバスに乗り込みます。
バスなのに架線から電力を受けてモーターで走り、電車みたいですが線路はありません。
「右と左どっちに座ったほうが景色がいいかとよく聞かれますがご安心ください、ずっとトンネルの中です」

 

黒部ダム工事の大きな難所、破砕帯もさらっと通過。

 

黒部ダム！
黒部ダムも一度見たかったんだよねー。
ルート的には、新幹線で富山から入ったほうが早く行けるんだけど、せっかく行くならと長野側から入るようにしたのです。
観光放水も行われています。
放水に虹がかかっている絵が定番ですが、この時刻ではまだ日が当たっていなくて仕方ないかな。
適当に先に進もう…

 

と思ってたら、舞い上がった水煙に日が当たって…虹だ！
水煙の舞い方によって出たり出なかったりしますが、見ているうちに日が高くなってきたのかどんどんはっきりしてきました。

 

近いほうの展望台からもくっきり二重に見えています。すげー。

 

スミレ色まで鮮やか。
水煙のパターンとあわさっておもしろい。

 

堰堤から見下ろすと放水が大迫力です。
自分はこわいのでカメラだけ差し出しておっかなびっくり。
谷底になんか色が付いてるような気がして歩きながら見ていると、こっちも虹です。
上からも見えるのか。

 

次はケーブルカーに乗り換えです。
待つ間は係員の人のトークを聞きます。関西電力だし、ここは大阪の文化圏なのかもしれない。
今回は運行間隔程度の待ちですんでいますが、混んでいる時期のアルペンルートは1時間とか2時間とか待つという話も聞きます。

 

ほいで今度はロープウェイ。
溶けかかった雪渓がすごい。

乗換駅ごとにお土産屋さんだの展望台だのがあります。
建物の急な階段を登ると息が切れます。ここは既に標高2000m。
あんまり寄り道してると乗り物が混むので、どんどん進みます。

 

もっぺんトロリーバス。
ケーブルカーみたく、真ん中にすれ違いポイントがあります。
ケーブルを下りたらいよいよ室堂に到着です。

 

ついた！
向こうには立山の稜線が連なっています。
ちょうどアウトドアイベント「立フェス」が開催されており、アウトドアメーカーのテントや展示が並んでいました。

今日の目的地、一ノ越まではここから1時間。
天気もいいので、身体ならしに室堂を散策することにします。
軽く食べて身支度を整え、出発です。

 

天界か。
石畳の遊歩道をてくてく。

 

予定通りなら明日は、あのあたりで稜線から下りてくることになります。
でも明日は昼から雨が降りそうなんだよね。

 

ヤマハハコ。
夏というにはもう遅い時期ですが、高山植物はいろいろ楽しめました。

 

シラタマノキ。ボンボン。

 

みくりが池。
今日泊まる一ノ越は、中央右寄りの低くなったあたりです。
真ん中へんのとんがったあたりが雄山。
明日はそのままぐるっと左手に進んでいく計画です。

 

草紅葉が始まっていて、草が一部黄色く色づいていました。

 

えっと、ナントカチドリ？
違った、ヨツバシオガマでした。
花はそっくりですが葉っぱの形が違う。

 

ぐるっと回って、室堂ターミナルからの道と合流し、一ノ越へと歩いて行きます。
早めに行けば寝床もいい場所になりやすいですし。

 

 

タグ：山歩き（小屋泊） 北アルプス

コメント 2

いい感じに色づいてますよね。
私は来月に下の廊下を計画中です。
信濃大町までマイカーです。
問題は平日のいつにするかです。
by JUN (2015-09-21 12:26) 

今だったらもっと見ごろでしょうね
下の廊下こわい！
どうかどうかお気をつけて！
by ひさみね (2015-09-21 14:22)